子宮の病気

子宮体がんの手術

手術後の回復は個人差がありますが、1ヵ月半位が平均のようです。子宮体がんの経膣法手術は傷も残らず回復も早いのが特徴です。子宮体がんのがん細胞が子宮以外の個所に転移していなければ、子宮と卵巣、卵管を一緒に摘出すれば、がんが完治する率がはるかに高くなります。

 

子宮体がんの手術にかかる時間はおおよそ1時間から2時間くらいといわれ、全身麻酔の上施術されます。子宮体がん手術で摘出した病変の組織検査をして、がんの転移がないかどうかで、手術後の治療に放射線治療や化学療法を用いるかどうかが検討されます。子宮体がんの患者さんで、がんそのもので死亡されるのは今では3分の1以下といわれています。

 

子宮体がんだけにかかわらず、がんの手術はできれば体を切開せずに施術できる方法が一番ですが、子宮体がんの場合、がんの癒着の状況、筋腫の大きさ、出産の経験、がんの進行度、合併症の有無、年齢などで手術方法が決定されます。子宮体がんの治療には放射線療法、化学療法、外科手術の方法があります。子宮体がんの進行が遅ければ遅いほど予後もよくなります。

 

子宮体がんの手術では、一般的に下腹部を切開して子宮を摘出しますが、お腹を切開せずに膣から取り出す経膣法という方法もあります。子宮体がんは早期発見、早期治療で5年以上の生存率は90%以上で、完治の率も高いとされています。子宮体がんの治療は子宮摘出の外科手術が主体になります。

パップスメア検査

パップスメア検査は、検査費用も安く、子宮頸がんの極めて初期症状をも含めて90%以上が検出できるものです。子宮頸がんがごく一部だけのときは、頸がん部分に小さな放射性物質を入れる小線源治療も用いられます。子宮頸がんが他の臓器に転移していたり、骨盤内に達していたりした場合は、放射線治療が主になります。

 

子宮頸部の表面にだけにがんがある場合は、レーザーやコールドナイフ、ループ電気メスで子宮頸部を切開して、がん組織を切除します。子宮頸がんの治療には、外科手術法、化学療法、放射線療法の方法があります。早期の子宮頸がんの治療後は妊娠・出産も可能ですが、がん再発を調べるため、術後検査とパップスメア検査を、手術後1年間は3ヶ月に1回、2年目以降は6ヶ月に1回受けると術後管理がしっかりできます。

 

パップスメア検査とは子宮頸部の細胞をブラシのような器具で擦り取り、子宮頸がんの有無を調べる方法です。また、子宮頸がんの組織を凍らせて一気に破壊する凍結療法もあります。パップスメア検査が導入されてからは、子宮頸がんの死亡率は50%以上も改善されたといわれます。

 

成人女子は毎年パップスメア検査を受ければ、子宮頸がんで死亡するのを防げるとまで言われています。子宮頸がんの外科的手術法はがんの進行度で違ってきます。子宮頸がんの再発や病変の広がりが大きい場合は化学療法も合わせて用いられますが、化学療法の効果はがんの縮小や転移を抑えることまでは期待できないのが実情のようです。

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