クッシング症候群

クッシング症候群

クッシング症候群

 

 

クッシング症候群は、種々の原因により糖質コルチコイドが増加していることによって、引き起こされる。骨が薄くなって背骨の圧迫骨折を起こし、身長が低くなったり、背部痛が起こることがあります。

 

副腎という内分泌腺からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで起こる疾患で、肥満(顔が丸くなったりおなかに脂肪がつきます)が起こったり、筋肉が薄くなったり(肩やお尻、ふとももの筋肉が薄くなり、階段の上りなどがつらくなります)皮膚が薄くなって、ちょっとしたことで青あざができやすくなります。

 

クッシング症候群は、下垂体腺腫、副腎腫瘍、肺腫瘍、膵腫瘍などによって起こります。女性に多い。下垂体腺腫の場合は、鼻の穴から下垂体に達する方法(頭をあけずにできる方法で、経蝶形骨洞的手術といいます)によって以前に比べ楽に手術できるようになっており、患者さんにとって朗報です。ときに、肺や膵臓、消化管にできた腫瘍から副腎皮質刺激ホルモンが多量に分泌され、副腎にはたらいてコルチゾールが過剰に分泌される場合もあります。

 

クッシング症候群の原因は副腎腺腫が約50%、クッシング病が約35%である。他の腫瘍から来るものもある。手術による体の負担が少なく、患者さんにとって朗報です。過剰なホルモンを作っている腫瘍をとることが治療法の第一です。

 

クッシング症候群は、下垂体の良性腫瘍や肺、膵臓などの腫瘍から副腎皮質刺激ホルモンがでて起こっている場合は副腎皮質刺激ホルモンが増えていますが、副腎の腫瘍からコルチゾールが出ている場合は副腎皮質刺激ホルモンはかえって減っています。副腎の腫瘍の場合は、大きくなくて適応があれば、内視鏡手術(開腹せずに、おなかに小さい穴を3ヵ所くらいあけて内視鏡と手術の道具を通し、副腎をとる手術)が数多く行われています。

 

下垂体に良性腫瘍があり(下垂体腺腫)ここから過剰にでる副腎皮質刺激ホルモンが副腎にはたらいてコルチゾールが過剰に分泌される場合や、副腎に腫瘍がありそこからコルチゾールが過剰に分泌される場合があります。

 

クッシング症候群により、ニキビが多くなったりすることもあります。異所性ACTH産生腫瘍の原因には肺腫瘍、膵腫瘍、等が含まれる。副腎の腫瘍の場合は、腹部のCTの検査などを行います。肥満(顔が丸くなったりやおなかに脂肪がつきます)が起こったり、筋肉が薄くなったり(肩やお尻、ふとももの筋肉が薄くなり、階段の上りなどがつらくなります)皮膚が薄くなって、ちょっとしたことで青あざができやすくなります。

 

このどちらであるかを調べて、どこにクッシング症候群の原因があるかを明らかにします。アメリカの脳神経外科医ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシングによって「Cushing病」が初めて報告された。

 

下垂体腺腫の場合、頭のMRIの検査を行います。体力的に手術が困難な場合などは、コルチゾールを作る副腎の働きをおさえる薬を飲んでいただきます。高血圧、糖尿病がおこることがあります。手術でとりきれない場合や、体力的に手術が困難な方の場合は、注射や内服薬による治療、放射線療法などが行われます。

 

内視鏡手術の適応が無いときは、開腹や背中をあけて副腎をとります。副腎からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されていることを確認するために、血液検査や尿検査を行います。

 

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