抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群

 

 

抗リン脂質抗体症候群の症状として血栓症があります。この様な治療法を行うと抗リン脂質抗体が陽性でも75%の方が生児を得ると報告されています。ほかの症状として、舞踏病(ぶとうびょう)、心内膜疾患・心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)、網状皮斑(もうじょうひはん)などがあります。

 

抗リン脂質抗体症候群(Anti-phosphlipid syndrome:APS)は、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、反復性血栓性静脈炎、心筋梗塞を含む冠動脈疾患、高安病、脳梗塞や一過性脳虚血発作、臓器梗塞、脳神経障害、習慣流産・死産などにみられます。

 

この抗リン脂質抗体が何らかの理由で異常に多く産生されている状態を抗リン脂質抗体陽性と判定しているのです。抗リン脂質抗体があると、血液凝固が亢進され、血栓形成が起こりやすいのです。 。

 

抗凝固療法は、抗血小板剤(アスピリン少量、塩酸チクロピジン、ジピリダモール、シロスタゾール、PG製剤など)、抗凝固剤(ヘパリン、ワルファリンなど)、線維素 溶解剤(ウロキナーゼなど)などがあります。妊娠週数が進むにつれて、胎盤内の絨毛間膣ならびにその周辺の小さな血管には、血液の凝固因子が増加しています。

 

具体的には、薬を使用しますが、副腎皮質ステロイドホルモン、低用量アスピリン、ヘパリン、漢方薬が使われます。そのような状態になっている所に抗リン脂質抗体が反応すると、容易に子宮胎盤循環不全を起し、流産や死産という結果になると考えられています。 もしも流産を反復している方が、これらの検査にて抗リン脂質抗体陽性と出た場合どのような治療をするのでしょうか。

 

自己免疫異常の場合にする検査としては、採血でするのですが、抗リン脂質抗体を調べたり、血液凝固能を調べたりします。抗リン脂質抗体を持っている方は、血栓症、反復性流産・死産、あるいは血小板減少症などの臨床所見が認められ、これを総括して「抗リン脂質抗体症候群」という言葉が提唱されるようになりました。

 

妊娠が確認されたら血液凝固能を延長させたり、血栓を予防することによって、先に述べました子宮胎盤循環不全を起こさないようにするのです。ちょっと難しくなるかもしれませんが、これは、人間の体の中の主要な細胞膜構成成分である「リン脂質二重層」に対する自己抗体のことです。

 

また、女性の方では、10週以前の妊娠早期の習慣流産や、子宮内胎児死亡であったり、妊娠中毒症などが症状が現れます。具体的には、ループスアンチコアグラント(血液凝固抑制因子)や、抗カルジオリピン抗体や、梅毒血清反応の生物学的偽陽性を示す抗体などの総称を抗リン脂質抗体としています。

 

普通、このような血栓症は高齢者にみられる脳梗塞などは動脈硬化症にがおおいのですが、しかし、抗リン脂質抗体症候群では、40代以下の若い人で、動脈硬化症の可能性が少ない人が血栓症がみられます。抗リン脂質抗体とは、どのようなものなのでしょうか。そこで、抗リン脂質抗体が、流産や死産とどのようにかかわっているのでしょうか。

 

動脈血栓症のなかでは脳梗塞が約25%を占めます。この病気は、全身性エリテマトーデス(SLE)に合併する場合が多いようです。血栓症とは、動脈とか静脈で、血栓(血液の塊である)が血管の内部で(内腔)をふさぎ、血液の流れが悪くなるために起こる臓器の障害です。

 

急性期の動静脈血栓症の症状が認められる患者に対しては抗凝固療法が行なわれます。抗リン脂質抗体症候群の治療は、禁煙、高血圧・高脂血症の改善、経口避妊薬の服用中止が必要です。たとえば、動脈では脳梗塞や心筋梗塞など起こり、静脈では下肢に生じる深部静脈血栓症や肺梗塞などがあるそうです。静脈血栓症では深部静脈血栓症が約75%と高い確率であります。

 

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