ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群

 

 

ネフローゼ症候群を、病理組織型でみると、微小変化型ネフローゼ症候群、巣状糸球体硬化症、膜性腎症、びまん性増殖性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎などがあります。寛解期には、普通食となります。

 

月1〜2回程度の定期的検査を受ける必要があります。腎機能が50パーセント以下の状態では成人1.0グラム、学童1.5グラムにまで制限を行ないますが、この場合の摂取蛋白は、蛋白価(プロテインスコア)の高いものが望まれます。 腎機能が正常ないし軽度低下(クレアチニン・クリアランス値が1分間に70ミリリットル程度以上になる)した症例は、日常生活は原則として制限されますが、経過により軽勤務、軽い家事などを許可されます。

 

ネフローゼ症候群の治療の基本は、発病期に安静、保温に努め、むくみがひどいときは安静を守るのはもちろんのこと、かぜなどの感染症にかからない注意が大切です。 妊娠・出産に関しては、腎機能の面からは支障はありませんが、経過、腎組織病型を参考にして判定してもらうことが望ましいといえます。食事療法に関しては、日本腎臓学会からの報告が示されています。

 

 ネフローゼ症候群の症状が長期にわたって固定した場合は、ステロイド療法・免疫抑制療法を中止できます。 医療に関しては、月数回の定期的検査と加療継続が必要ですが、病状が長期にわたり固定した場合は、ステロイド療法、免疫抑制療法を中止できます。 

 

しかし、副腎皮質ステロイド薬に反応しないステロイド抵抗性のものや血尿をともなうもの、高血圧をともなうものはほかの病型が多く、腎生検による病型診断を行なって治療法をきめてもらったほうがよいでしょう。 腎機能が中等度ないし高度低下(クレアチニン・クリアランス値が1分間に70ミリリットル以下になる)している時期では、生活全般にわたり制限され、勤務、学習、家事などの疲労を感じない範囲の活動となります。 

 

腎機能が正常ないし軽度低下(クレアチニン・クリアランス値が1分間に70ミリリットル程度)の時期では、日常生活(勤務、家事など)における肉体的労働を厳重に制限する必要はありませんが、経過により尿蛋白量が固定し、血液化学成分も正常域であれば、制限を緩和します。 

 

これは、かなり幅のある記述がなされている部分も多いのですが、ネフローゼ症候群の再発、増悪をくり返すこの病気では、生活注意基準を一律に設定することはひじょうに困難であり、個々の病状に関しては、臨床経過、病態などを踏まえて、きめこまかくその対応を決めてもらう必要があります。

 

おもなネフローゼ症候群の症状は、浮腫(むくみ)や大量の蛋白尿、高脂血症(高コレステロール血症)で、原因不明の特発性ネフローゼ症候群と、原因のわかっている続発性ネフローゼ症候群があります。 ネフローゼ症候群の治療効果判定基準については、おおむね尿蛋白排泄量、血液化学成分(とくに低蛋白血症ならびに高脂血症があるかどうか)、臨床症状(とくに浮腫の有無、利尿の多少)などが効果判定の指標となっていますが、尿蛋白、腎機能その他(可能な場合は腎組織所見)の評価項目を総合的に判断して、効果判定をしています。

 

 いずれも入院治療の対象となりますが、小児では微小変化型が多く、副腎皮質ステロイド薬が有効な場合が80パーセント以上を占めています。その間、再発ないし増悪をくり返す例も多く、病型、病態により臨床経過はさまざまです。妊娠・出産に関しては一般に支障はありませんが、経過、腎組織病型を参考にして医師はその判断をします。原則として通学による学習は可能と考えられます。 

 

ネフローゼ症候群の特徴は、大量の蛋白尿、低アルブミン血症(アルブミンという蛋白が低くなる)のほかに、しばしば浮腫、高コレステロール血症をきたす症候群で、わが国では、「厚生省特定疾患ネフローゼ症候群調査研究班」の診断基準があります。女子の場合は結婚、家事などが可能となり、かつそれにより病態の悪化をみない状態をつくりだすことです。 

 

腎機能が中等度ないし高度低下(クレアチニン・クリアランス値が1分間に70ミリリットル程度以下)していても、症状が安定している場合には、一般に社会生活は制限されますが、疲労を感じない程度の活動は可能です。 治療は、通院加療で差しつかえありませんが、経過により入院治療も考慮します。

 

 ひとくちに続発性ネフローゼ症候群といっても、その種類は多く、糖尿病からくるもの、膠原病の1つである全身性エリテマトーデスからくるもの(オオカミのけわしい顔という意味で、ループス腎炎ともいう)が、重要です。

 

「ネフローゼ症候群患者の治療・生活注意基準」に示しました。腎臓の中の糸球体で血液はろ過され老廃物が取り除かれます。 そして、月1回程度の経過観察は必要であり、病状が固定すれば、ステロイド療法、免疫抑制療法を中止することができます。この病期では、妊娠・出産はすすめられません。 

 

しかし、高血圧を合併している場合は、区分表以下に制限し、食塩喪失傾向があれば、記載量以上にふやす必要があります。 区分2の病期 不完全寛解U型、すなわち、治療により改善の傾向を示しても、血液化学成分が正常ないし軽度ネフローゼ型を示し、尿蛋白は1日2〜3.5グラム程度持続している状態です。 摂取蛋白量は、腎機能が50パーセント以上に維持されていれば、1日体重1キログラム当たり成人1.3グラム、学童2.0グラムの蛋白食とします。

 

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