卓球の四元奈生美選手

卓球の四元選手の衣装

卓球の四元選手の衣装

 

大野寿一審判長(64)が3回戦を勝利した四元を呼び止める。厳重注意に対し、四元は校則違反した女子高生のように神妙な表情だ。 そんな四元に日本卓球協会も少しずつ理解を示している。今回は1着10万円もする衣装を5着用意した。北京五輪代表に内定した福原愛(19)=ANA=は混複で8強入り、女子複は4回戦に進んだ。奇抜なユニホームに警報が鳴らされた。しっかり見えるようにしなさいと言いました」。

 

大野審判長は「あんな子がいても面白い。 昨年から通信教育でカラーコーディネートを勉強。銀色のハチマキを審判長に注意される一幕もあったが、逆境をバネに初優勝を目指す。 「ハチマキの後ろが長くて(背中の)ゼッケンが隠れてしまう。 実は“前科”がある。中世フランスの女性革命家ジャンヌ・ダルクを自らに重ね合わせ、「卓球革命を起こしたい」と息巻く。

 

混合ダブルスは“コスプレユニホーム”で注目を集める四元奈生美(29)=東京アート=が渡辺将人(30)=シチズン=と組んで2年連続のベスト8入り。就任16年目、シドニー五輪の審判員も務めた鋭い眼光が、頭部に巻かれた銀色のハチマキをにらんだ。注意には慣れてます」とたくましかった。四元革命の成就は近い?。 それでも本人はめげることなく、2年連続の8強入り。新しい時代には大事なこと。

 

昨年も派手な髪飾りでプレーし、同委員長に「それは何のためにしているのかね?」とダメ出しされた。以来、四元がコートに現れるたびに審判員が目を光らせている。自らデザインする衣装には、卓球の地味なイメージを払拭するという大義が込められている。「ルールにのっとっているつもり。野望がある。実は、私もファッションの勉強を始めたんです」と照れ笑い。

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