多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群

多毛症の発症がみられたとしても、必ずしも多嚢胞性卵巣症候群とは限りません。(※多嚢胞性卵巣症候群を発症した人が必ずしもそれらの「男性化」の症状が表れるわけではありません。) また、思春期の女性に限らず、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の合併症として更年期を迎えた女性が多嚢胞性卵巣症候群を発症することが多いということが、徐々にアメリカの研究でも明らかになってきています。

 

なお、多嚢胞性卵巣症候群を放置しておきますと、子宮内膜増殖症や子宮内膜癌に発展する可能性があるとの指摘もありますので、月経不順や無月経症があったり(多嚢胞性卵巣症候群でよく見られる症状)、もし上記のような「男性化」の症状に心当たりがある人はすぐに婦人科・内科で検診を受けてみることをおすすめします。多嚢胞性卵巣症候群は、思春期の女性に多く見られる傾向があり、黄体ホルモンの分泌に異常が発生することで女性の体内において男性ホルモンの増加を引き起こし、そのことが原因で多毛症をはじめ様々な「男性化」の症状が見られるようになります。にきびや声変わり、筋肉質や肥満など、ホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの影響を受けやすくなったり、分泌が異常の場合に見られるケースが多嚢胞性卵巣症候群でも同様に報告されています。

 

多嚢胞性卵巣症候群/Polycystic ovary syndrome(PCOS)は、排卵や黄体ホルモンの分泌に異常が見られ、女性の約510%に症状が表れるという統計的にも、決して低いとは言えない病気として知られています。 多毛症には様々な原因がありますので、多毛症=多嚢胞性卵巣症候群ということではありません。

 

それらの症状が全く表れない人もいます。 まだまだ、研究段階で決定的な解決策がない多嚢胞性卵巣症候群ですが、ホルモン分泌を抑制させる薬剤投与などが主な治療方法として用いられることがほとんどです。

多嚢胞性卵巣症候群の検査方法

多嚢胞性卵巣症候群の検査方法としては、血液検査によって、黄体形成ホルモンや男性ホルモンの濃度などを測定します。また、多嚢胞性卵巣を超音波検査で観察すると、卵巣の表面に直径5〜10センチほどの小さな袋 (嚢胞) が見え、真珠のネックレスのようにみえるのでネックレスサインと呼ばれています。多嚢胞性卵巣症候群は、思春期に発症することが多いようです。妊娠を希望する場合には、排卵誘発剤などを使って卵胞の発育を促します。

 

また、男性ホルモンの濃度が高くなる場合があるので、声が低くなったり、乳房が小さくなったり、筋肉量が増えたりなどの男性化と呼ばれる症状が出ることもあります。また、その他の治療法としては、腹腔鏡下手術によって卵巣の表面に小さな穴をあけて、排卵を促す方法もあります。初めのうちはクロミッドなどの弱い薬を使って様子を見ますが、それでも効果が無い場合には、徐々に強い薬へと変えていきます。多嚢胞性卵巣は若い女性にも多く見られる症状で、とくに妊娠を妨げるものではありません。

 

ただ、排卵誘発を使用した場合には、卵巣過剰刺激症候群とよばれる副作用も起きやすいので、お医者様の指示をしっかり守りましょう。ただ、卵巣の皮膜が固くなってしまい排卵しづらいなどの症状が出てしまうと、多嚢胞性卵巣症候群となり妊娠を妨げる原因にもなります。多嚢胞性卵巣のおもな原因はわかっておりません。多嚢胞性卵巣に対する根本的な不妊治療法は、未だにわかっておりません。

 

男性ホルモンや黄体化ホルモンなどのホルモンバランスの乱れや、卵巣の代謝が悪かったり、肥満や遺伝的なものが原因であったりと様々な意見があります。また、腹腔鏡下手術で卵巣のごく一部を採取して顕微鏡で検査をすることもあります。また、多嚢胞性卵巣の自覚症状としては、基礎体温の乱れや月経不順 (排卵があったりなかったり) などがあります。

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